大きな決断!本業の豆腐油揚からの撤退を決めました

2018年春、スーパーマーケットへ商品を卸し共栄していく時代の終焉を確信しました。

 

 2年ほど前から、隣の敦賀市にも生鮮食品を取り扱い始めたドラッグストアが相次いで開店し始めました。

 ここ美浜町では、3月のアオキのオープンに合わせ、既存のゲンキーが先行して生鮮食品を扱い始めてから、取引先小売各店への売上高が半減し、月次赤字に転落。会社の規模(機械設備、従業員数)に見合う売上回復が将来に向かって見込めないと判断し、この判断に至りました。売上を荷物に例えれば、毎日、軽ワゴンで運べる物量を、10トン車しか手持ちがないので、無理やり走らせているようなものです。

 スーパー任せで楽をしてきた当社にも非があります。商売の基本は自ら売ることにかかわらず、ただ商品をルーティーンで製造し納品し、たまに注文が多いと「売れた」と喜び、売上の減少を少子高齢化など社会の変化のせいにしてきたことです。

 好景気と不景気が循環したのは昔の話。他力本願の商売では好転することは見込めず、続けていくことすら難しい時代になったと実感します。ドラッグストアが、常時、生鮮食品や日用品、ペット用品を利益度外視の安値で販売することにより集客競争しながら、がっつりと利幅の多い薬の販売で潤沢な利益を確保していく。方や、客を失い利益を確保する商品がない小売店が崩壊していくことが現実実を帯びてきたような気がします。ドン・キホーテによるユニーの買収も一連の流れのようです。

 いわゆる「オールドエコノミー」が終焉の様相を呈してきたようです。

 

2019年新春、自らが直接お客さんに向き合いながら、販売し利益を確保できる商売を目指します 

 

 〇5月に新元号に変わります

 〇10月に消費税引き上げがあります

 〇2020年夏、東京オリンピックが開催されます

 〇2023年春、北陸新幹線が敦賀まで延伸されます

 

平成30年10月16日

転職から15年経ちました

平成27年3月で、転職してからまるまる15年が経ちました。順風満帆の豆腐業界が少子高齢化の影響をもろに受け、また同業者の安売り競争に巻き込まれ、どのお店も生息吐息、廃業した仲間も多数になりました。


このページを開設したときに、「環境に適応できず絶滅した恐竜にならないように」と記述したことを念頭に置きつつ、5年前に菓子製造業の設備を入れ製造許可を得て兼業の柱を作ってきました。次の10年に向けて進化を止めることなく、福井国体、東京オリンピック、北陸新幹線敦賀開業に向け新商品の開発を更に推し進める決意をしました。


福井県が「恐竜県」になり、商品開発の方向性が恐竜をテーマに考えることになろうとは思いませんでしたが


平成27年3月15日

ゼネコンから豆腐屋に脱サラしたおっさんの店

平成13年に、18年間、お世話になった建設会社を退社しました。事務職の私は、総務・人事・経理と内勤の経験しかなく、 トンネルやビルなどモノづくりの現場経験がありません。ワンフロアに100人程度が机を並べ、半分近くがOLという、まるでドラマのオフィスのような職場環境で、ふと建設業だということを忘れてしまう錯覚がありました。モノづくりの会社に在籍して、目に見えないモノを作っていたからだと思います。 

 

豆腐屋の仕事は、朝4時から始まります。毎日商品ができて、出荷されて行きます。ゆえ、待ったなしの真剣勝負です。日本人の食卓に必要な食材とされてますので、一定量の売上が毎日計上されるという大変ありがたい仕事です。

 

しかし、その伝統食品にも時代の潮流が押し寄せてきました。モノが売れない時代に突入したのです。次世代への変革が求められているのが強く感じます。

 

異業種にいたからこそ、古い常識の枠に囚われない新商品を開発し続け、将来にわたり生き残っていきます。環境に適応できず絶滅した恐竜にならないように。